問題と課題
【問題と課題】
問題は、チャンスの兆し。
問題は、問題のままにすると、マイナスになる。
問題は解決するだけでは、プラスマイナスゼロになる。
しかし、問題をありたい姿への課題と捉え、解決すると現状よりもプラスになる。
今、起きている問題を課題にすると?どうなる?
たとえば、患者が抱えている家庭問題や健康問題、お金の問題などがある。
しかし、薬剤師が患者の問題を自分ごとの課題として考えた場合、薬剤師と患者双方の課題となる。
健康問題に対して、課題と捉えれば、今より健康問題は少なくとも改善する可能性がある。
本を読むときも、課題解決するためは?と考えると積極的な読書になる。
【実行するために】
人間は、問題を課題にし課題解決を実行していく中で判断をしている。
人間の脳は、課題をすべてやろうとする特徴がある。
すべてやろうとすれば、脳が疲れ、自分自身も行き詰まる。
そうならないためnいまず「やらないこと、やってはいけないことをあらかじめ決めることで、判断や決断をしなくてはならない機会も自然と減り、脳を疲労から守ることが出来る」
やらない基準を決める。
オペレーション戦略を学んで思うこと!
・オペレーション戦略でまず考える事は?
戦略を考えた場合その結果出てくるQCSDいわゆるアウトプットから考える。
学ぶ前はインプットから考えていた。
しかし、アウトプットから考えるということは、戦略との整合性がインプットから考えるより高くなる。
実務でも実感することだが、患者と話をしていて血圧が高いから運動しようという話ではない。
どんな人生設計を立てたの?
健康において年齢のどんな状態がいい状態?
時間的、金銭的コストはどのくらいがいい?今は、どのくらい?
病院への来るのはどのくらいがいい?
どんなプロセスだと継続しやすい?
運動だとどのくらいできる?
出来ないのであればできる様にするために導入すべきことは?
アウトプット→インプット思考だと実現可能性が高まると実感した。
ABC理論✖️薬剤師
服薬指導にABC理論を使ってみては?
ある患者
「今回、血圧が高くて。。一生懸命運動も、食事も気かけていたのに残念でした。」
この様な患者さんが来たらどんな対応をしていますか?
「それは、残念ですね。頑張って続けているとまた、いい結果が出ますよ!」
「そんな時もありますよね」で終わっていませんか?!
それを、ABC理論から服薬指導を変えてみる!
a:出来事
b:信念に基づく受け取り方
c:結果としての感情
a:.血圧が高い
b:自分は、頑張ってもダメなんだ
c:辛い感情。
という流れでしょうか?
ここの出来事と感情の間に患者は、どんな考えでどんな受け取り方をしたのか把握し対応を考える。
「一生懸命にされたのに出来ないのは辛いですね。例えば、今回の血圧が高いことで辛いという以外にどんな受け止め方ができますか?」
という問いかけをしてみてると、どんな反応が来そうですか?!
私は、こんな反応をもらいました。
「今のやり方が合わないかもしれないから、他のやり方を考えてみるチャンスかな?!
いいですね!一緒に考えませんか?!」
かかりつけへの一歩に繋がる様に感じました!
まとめ)
受け止め方は、一つではないということ、受け止め方は、自分で選べることが出来るということ。
ABC理論を服薬指導に活かしてみてはいかが?😆
超高速変化の時代のメンタルヘルス
予測不可能な時代に生きている私たちは、しばしば強いストレスに晒される。
超高速時代だからこそ組織は、高い生産性を求めてくる。
そんな社会で生きている方が、薬局に来られた時、薬の説明だけでなく何かアプローチできることはあるのではないだろうか?!
簡単に歴史を紐解くと、60年代は、精神医学的、社会福祉的対応であった。
80年代は、知的労働者が増え産業医も増えていった。
21世紀、メンタルヘルス導入し、休職日数や,件数を減少させ経済損失を減少させている。
参考)グロービスマネジメントブック
企業は,医療機関に丸投げの状態ではないだろうか?!
と私は現場にいながら感じたことがある。
というのは、結局会社を辞めた方がいいのよねという結論になる人が多いように思うからである。
そんな中適応アプローチというものを知った。
組織学行動、人的資源管理の両面から適切な対策を打つということ。
組織学行動→部下とのコミュニケーションをしっかり取っているか?
人的資源管理→研修だけでなく、納得性の高いフィードバックがあるか?能力開発のヒントを適切提示したか?!
会社の問題として、組織行動分野と人的資源管理を薬局が行っているのか?!
というと実際薬局業務でも組織学行動は、できている?
人的資源管理は、行なっている?
薬剤師も患者が置かれている環境を一つ俯瞰してみることも必要だなと感じました
ノーベル賞ゴールディン氏の意見は、薬局に関係ある?!
今回ノーベル賞を受賞した-米ハーバード大学のクラウディア・ゴールディン教授は、
男女間賃金格差、女性の労働参加率について話をしていた。
特に日本は、男女格差が残っている。
扶養控除なども関係しているようにも個人的には感じているが。。
薬局で働く女性は、若い方が多く子供を育てながら働いている。
しかし、働き方は、柔軟性が高いとは言えない。
逆に、柔軟な働き方を行える仕組み、機械導入、プロセス改善を行うことが出来れば、薬局という働く場は、健康に関する情報提供、相談など女性が活躍しやすい場であると考えている。
海外がしているからするという安易な選択ではなく、薬局で働く女性スタッフは、どんな働き方を選択したいのだろうか?!
柔軟性と医療機関との連携のバランスは、難しいが今後も進めていきたいなぁっと。
呟きでしたー!
薬局で働くということ
日々の仕事をしていると気付けないことがあるように思う文章がありましたので共有です.
▪️私が面白いと思った箇所
100歳を超えても患者と話をして学ぶことがある.
▪️背景・理由
この方は、相手の役に立つ仕事が好きであるということが幸せにつながっている..
相手の痛みとは?相手の悩み事は?など一緒に考えて答えを出している.
だから、毎回学びがあり、相手の役に立つから楽しい.
▪️実際
実際、私が仕事をしていて楽しく思えるのは、この人の役に立ったと自分が思える時.
相手からありがとうという声があると、自分が少しは役になったかなと私は嬉しく思う.
▪️まとめ
https://www.nhk.or.jp/shutoken/newsup/20230919b.htmlこちら原文
人生100年時代において、誰かのためにできることに感謝し、それを学びとすることでその仕事に誇りが持てる人生って素敵だと感じました.また、何より人と人がいい状態でつながりがあることが健康には大切な要素であるように感じました
薬局カンファレンス☺️
73歳 女性
【処方】
ディオバン錠40mg
1日1錠 1日1回 朝食後服用 40日分
アテレック錠5
1日0.5錠 1日1回 朝食後服用 40日分
メバロチン錠10
1日1錠 1日1回 朝食後服用 40日分
マグミット錠330mg
1日3錠 1日3回 毎食後服用 40日分
【状態】
家族に血管疾患の既往歴はなし
健康診断で指摘されてから長きにわたって服用を継続しているが、必要でないなら薬を飲みたくない気持ちが強い。
去年の11月、LDLの数値が107と良好であったため、Drとも相談して一旦休薬してみて、数か月後に血液検査をしてみる予定を立てていた。
今年の2月に結果がでて、LDL 167と上昇していたため、Drにはやっぱり飲まなあかんなぁと言われた。
【イシュー】
既往歴・家族歴のない高齢女性のコレステロール管理において、LDL167という数値は問題となるか?
ご意見を交わせられれば幸いです。
という内容のカンファレンスを行いました。
イシューを考える意義)
患者が安心して生活を送ることが出来るようにするために
数字への不安感を減らす
参考)レジデントノート[i]
まず、生活週間を考えながら目標値の確認!!
この方の目標値はLDL160未満、NON―HDL190以下、TG150以下、HDL40以上
スタチンを服用したくない患者背景)
認識:LDLを問題だと感じていない。
自分がどのリスク分類にいるのか分からない。
反応:医師から服用を勧められたが納得していない
関心:服用をやめるとLDL107→167と高くなる。食事では難しい?
課題箇所)
LDLだけでは判断出来ない。
他に見るべきポイントがある。
そもそも分類上中リスク分類にあるという認識がないのでは?
参考)レジデントノート[ii]
年齢:53点 女性:−7点 stage1:4点 LDL:10点 HDL? 予測合計:60点 発症リスク:9%
患者背景からスタチンを服用する理由はあるか?)
まず、患者自身のリスク状態を共有する。
なぜ服用に至っているのか?
ずっと服用しなければならないのか?
そもそも、LDLだけでの判断は出来ない。
むしろ、TGでの判断が良いと考える。[iii]
今後のTG変化を追っていく必要がある。
さらに、フルバスタチンは酸化型LDLを抑える作用がある。
医師との対話により薬剤師としてフルバスタチンの選択を進める必要もあると考える。
今後)
まず、かけている情報を収集し患者が今後どうありたいのかを確認し、患者の望む未来のお手伝いを薬剤師としてどう出来るのか?
現状を把握し、ありたい自分とのギャップを埋めるために薬剤師としてどのようにお手伝いできるのかを考える必要がある。
仮に副作用である、横紋筋融解症が不安であれば、ビタミンDを週に50000単位を投与すると副作用予防が92%できたというデータがある。[iv]
薬剤師としては、副作用管理の一環としてビタミンD投与を考えることも必要ではないかと考える。
[i] レジデントノート 日常治療の正しい使い方
[ii] レジデントノート一般外来処方ドリル
[iii] 血中における酸化ストレスと脂質の相関性
[iv] 薬剤師のための臨床思考力トレーニング