魂玉薬剤師

日々勉強の記録を記載していきたいと思います。予備校時代に魂のラジオを聞いて勉強していたというところから「魂」とってます。

今後の薬剤師に必要なスキルとは?

 

ポータブルスキルという思考
1.   薬剤師がおかれている環境変化
1月26日電子処方箋がスタートし、今後オンラインでのやり取りが増えていくことが想像できることでしょう。
 
オンラインになるということは、必然的にリアル店舗で働く人やクライアントは、減っていく可能性もあると私は思っています。
日本の人口が減少しているということにプラスしてスマホ普及率が9割(job総研参考)を超えていることからサービスを受ける側の環境はおおよそ整っていると考えているからです。
ここで、薬剤師が置かれている環境変化を政治、社会、経済、テクノロジーに分解して整理したいと思います。ビジネスでは、よく使われているPEST分析です。
・コロナ前との比較
コロナ前
政治:オンライン服薬指導は、一部特区のみ 0402通知
経済:各診療科とも定期的に受診することが当たり前で経済的に他業種の中では安定した経済状況
社会:リアルがメインの社会
テクノロジー:IT化と言われているが、業界的には進んでいない。
 
コロナ後
政治:オンライン診療などオンライン上服薬指導解禁、抗原検査キット販売許可、フォローアップ義務化、自宅での服薬指導解禁 リフィル処方箋導入 調剤外部
社会:コロナ禍社会→オンライン会議やオンライン飲み会などオンライン化 デジタル社会
経済:受診控などがあり打撃を受け赤字経営医療機関増加 特に2020年は一般病院の偉業利益は4割がマイナス
社会:デジタル社会促進→オンライン会議等  マスク社会 非対面
テクノロジー:電子処方箋 オンライン資格確認システム原則義務化
 
薬剤師がいる環境は法律的な要素が入るため政治的要因が強い業界かと思います。その国がテクノロジーを推進しているということそして、テクノロジーの発展が合わさり、今後薬局DXがどんどん動いていく事だと思います。
 
コロナ前と比較するとオンライン完結なやりとりが進んでいると同時に規制緩和も進んでいます。
リアルの薬局店舗に多くの薬剤師が必要なのか?
薬剤師はどこかに所属する必要があるのか?
さらに、6万件の薬局って全部いるかな?
 
今後は所属する場所や、働く場所も自由に選べる時代ではないでしょうか?
一つのところにずっといるもっというと入れる可能性はあるのでしょうか?
 
薬剤師では、転職が多い業種かもしれません。それは、薬剤師免許を使っているからという目線もあるかと思います。しかし、0402通知や調剤外部委託となれば薬剤師免許として使える場が薬局では必要なくなく可能性も出てきている。
 
そのような環境に置かれている我々薬剤師が身につけなければならないスキルとはどのようなものを考えますか?
 
 
薬剤師として必要なポータルスキル
                i.         MBA講師からの学び
我々薬剤師が必要なスキル?を考える前に前提として雇われるのであれば雇う人がいるでしょう。
そこで、質問があります。あなたの勤務先にとってあなたを雇用することによって、どの ような能力を「買って」いるのでしょうか。
相手の立場ではいかがでしょうか?
今回の記事を書くきっかけとなる言葉です。
現在私は、MBAを勉強しています。その中で私に課題がありました。
そう!!この問いです。
 
皆さんは、どのような回答をするでしょうか?
 
薬剤師免許を募集していたからなあ。それかな?
 
今までは、薬剤師スキルだけでよかったのかもしれません。
というのも、政治的側面から考えると調剤は薬剤師だけ、しかも店舗に薬剤師を常駐させないといけない。
しかし、今後本当に薬剤師免許を勤務先が買ってくれるでしょうか?
 
私自身この問いへの回答が、勤務先の企業理念、会社組織、提供したい価値、企業戦略に即した人材として、対患者との関係造り?というようなことをイメージしていました。
 
そこで、先生にこの課題の意図を質問をしました。「雇う側の考え方による。薬剤師免許だけあればよいという企業ももちろんあるでしょう。さらに専門職であるわけなので、専門的な知識を買っているのかもしれない。しかし、このテクノロジー時代情報は溢れている。ということは、知識というものはいずれ陳腐化していくことでしょう。さらに企業側が薬局を変化させたいと思うのであれば、知識がある薬剤師を雇うということは私はしない。過去どんなによい成果を上げていたとしてもそれはただの結果だけでうちの企業でそれができるとは限らない。そこから何を学び抽象化して自分なりに解釈をして再現性を出せる状態にしているのか? もっというと失敗でもただ失敗した過去があってということで終わらせず、具体的な事象から抽象化させ、乗り越えるために必要な要素足りない要素を学んだ。今度は、成功できると思います。という思考を持っているかどうかをみる。意図として自分自身がポータブルスキルを身につけようとしているのか?陳腐化するものに執着していないか?ということです」
この言葉にハッとしました。
例えば、話を聞いてくれない患者がいたとします。
その患者に対してどんな声を掛けをしたのか?関係づくりを行ってのか?
 
その結果、患者にとって薬局が最良の場となった場合
たまたま上手く行っただけかもしれないし、再現性があるかもしれない。
採用の段階では、この話だけだと雇う側の人間によっては、不採用にする人も今後出てくると思います。
ではどのように過ごす方がいいだろうか?
 
私が思う薬剤師がしないといけないのは、他の患者に対しても再現性があった。もっというと他の企業でも出来る様にするには?を考えると
 
どんなテクニシャンがそばにいると再現性が上がるのか?
困難を乗り切ったキッカケは?
など、薬剤師がスキルをポータブルにすることで、雇う企業とのマッチングに相違がなくなる。
2.   知識の陳腐化
この題名があると知識はやっぱり必要でしょということもあろうかと思います。
しかし、薬学的知識の陳腐化は、どの業界でもありえると思っています。ひと昔前は正しかったことが、間違ってくるという事例はよくあります。
 
薬剤師として、薬学的知識の習得をすることも大切だともちろん思っています。
実際、薬学的知識はポータルスキルの一つだと思っています。 しかし、薬学的知識は業界特性が強いため業界以外では使えない場合もあります。もっというと、実務でその知識を患者にどのくらいの割合使っているでしょうか? 専門的知識は、業界にいる以上必要があるため学び続けることには賛成です。ここではさらに得た知識をポータルできるスキルにしていくという考え方を掛け合わせることで、企業はよりあなたを雇う(必要なスキル)ようになると思います。
 
知識とポータブルスキルの両輪で仕事を生活をしていくことにいち「薬剤師」としての価値が高くなると感じたこの頃です。
 
まとめ)
昨今、働き方をジョブ型へという言われていると思います。
急なジョブ型への移行はないと思っていますし、メンバーシップ型が日本にマッチしていたから広がったという側面もあるでしょう。
そうなると日本なりのジョブ型の働き方へと移行する可能性がある日本においてこのポータブルスキルを意識して仕事をすることであなたの薬剤師としての価値が高くなることを願って今回のブログを終えます。