魂玉薬剤師

日々勉強の記録を記載していきたいと思います。予備校時代に魂のラジオを聞いて勉強していたというところから「魂」とってます。

冬用に体を慣らす

ベージュ脂肪細胞は、寒冷刺激等により誘導→熱産生脂肪として抗糖尿病、抗肥満治療として注目されている。これにはアドレナリンの活性化による熱産生だ。しかしアドレナリンは血圧、心拍数など問題が多い。

そこで、アドレナリンを介さないで低温順化でのベージュ脂肪細胞は、別のタイプとして糖代謝性ベージュ脂肪細胞が存在する。この糖代謝性ベージュ脂肪細胞は脂肪酸よりもグルコースの使用を優先して熱生産を行う。

不思議なことに、寒冷順化した皮下脂肪組織では骨格筋収縮、糖代謝に関わる遺伝子群の発現が増加していた。

寒冷順化のタイプ以外にも運動、組織障害、肥満減量手術等で誘導されることが知られている。

参考)実験医学

 

これから寒くなる季節!でも、体を徐々に鳴らすことの方が重要なのだとこの論文から思う。体に備わった体温を上げようとするシステムをうまく使ってこの冬を越したいものだ。また、糖分を使ってくれるということは、糖尿病治療への関与も今後検討してほしい!


ちなみに温度差が10度以上の環境下では体は慣れてくれない。むしろ体調不良になりかねないため10度を超えない様に!

冷暖房によく頼っている方は少し外で体をならすことから始めてみては?

もしくは設定温度を低くしてみるところから初めても良いのでは?😌